“練香”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ねりこう66.7%
こう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
数寄屋の一間に、毛氈もうせんを敷きのべ、茶菓、煙草をととのえ、火入れには練香ねりこうをしのばせて、御寮人のおせいと、娘のお鶴は、客を迎えたが、長岡佐渡は
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たしなみのある、言わば、風雅な職人でもある闇太郎は、香炉に、良い匂いのする練香ねりこうをくべた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
部屋の中には、何処となく、練香こうの匂いが漂って、手まわりの用をたす、十三、四の子役が、雪之丞が坐ったとき、燭台の、芯をなおした。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)