“ねりこう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
煉香50.0%
練香33.3%
錬香16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さすが五百人もの輩下をつかう藤波のすることだけあって、大広蓋に香道具やら香木、煉香ねりこう、髪油にいたるまで、ひとつも洩れなく山ほどに積みあげて持ちこんで来た。
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
たしなみのある、言わば、風雅な職人でもある闇太郎は、香炉に、良い匂いのする練香ねりこうをくべた。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
埃及の御代しろし召す人の最後ぞ、かくありてこそと云う最後の一句は、むる錬香ねりこうの尽きなんとしてかすかなる尾を虚冥きょめいくごとく、まったページが淡くかすんで見える。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)