“仏間”の読み方と例文
旧字:佛間
読み方割合
ぶつま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僧が引込ひきこんだので三左衛門はそこへ草履ぞうりを脱いであがった。庵の内にはわらを敷いて見附みつけ仏間ぶつまを設けてあったが、それは扉を締めてあった。
竈の中の顔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
お杉隠居は、さすがに、この大事が事実と分ると、こみあげる怒気を抑えて、仏間ぶつまに坐っていたが
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
戸外おもての方は騒がしい、仏間ぶつまかたを、とお辻はいつたけれども其方そっちを枕にすると、枕頭まくらもとの障子一重ひとえを隔てて、中庭といふではないが一坪ばかりのしツくひたたき泉水せんすいがあつて
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)