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仏間
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ぶつま
ふりがな文庫
“
仏間
(
ぶつま
)” の例文
旧字:
佛間
僧が
引込
(
ひきこ
)
んだので三左衛門はそこへ
草履
(
ぞうり
)
を脱いであがった。庵の内には
藁
(
わら
)
を敷いて
見附
(
みつけ
)
に
仏間
(
ぶつま
)
を設けてあったが、それは扉を締めてあった。
竈の中の顔
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
お杉隠居は、さすがに、この大事が事実と分ると、こみあげる怒気を抑えて、
仏間
(
ぶつま
)
に坐っていたが
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
戸外
(
おもて
)
の方は騒がしい、
仏間
(
ぶつま
)
の
方
(
かた
)
を、とお辻はいつたけれども
其方
(
そっち
)
を枕にすると、
枕頭
(
まくらもと
)
の障子
一重
(
ひとえ
)
を隔てて、中庭といふではないが一坪ばかりのしツくひ
叩
(
たたき
)
の
泉水
(
せんすい
)
があつて
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
仏間
(
ぶつま
)
の次に主人の部屋があり、雇人たちは二階へ、お勝手口には下女のお徳が住んでおり、ささやかな
離屋
(
はなれ
)
には総領の大三郎がいる筈ですが、
身体
(
からだ
)
が悪くて
籠
(
こも
)
っているので
銭形平次捕物控:376 橋の上の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
陽暦の八月頃は
蕎麦
(
そば
)
の花盛りで非常に
綺麗
(
きれい
)
です。私はその時分に
仏間
(
ぶつま
)
に閉じ籠って夕景までお経を読んで少し疲れて来たかと思いますと
颯
(
さっ
)
と吹き来る風の香が非常に
馥
(
こう
)
ばしい。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
▼ もっと見る
女中は木之助を勝手口の方から案内し、ちょっとそこに待たせておいて奥へ姿を消したが、
直
(
じき
)
また出て来て、さあおあがりな、と言った。木之助は長靴をぬいで女中のあとに従って
仏間
(
ぶつま
)
にいった。
最後の胡弓弾き
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
藤孝は、
仏間
(
ぶつま
)
にはいって、信長の霊に誓の
仏燈
(
あかし
)
を捧げ、その日に、黒髪を
剃
(
お
)
ろしてしまった。
日本名婦伝:細川ガラシヤ夫人
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
お辻が
膳
(
ぜん
)
を下げる内に、母親は次の
仏間
(
ぶつま
)
で
着換
(
きか
)
へる様子、
其処
(
そこ
)
に
箪笥
(
たんす
)
やら、鏡台やら。
処方秘箋
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ふたりが
御池殿
(
おいけどの
)
の一ト間に顔をそろえたとき、尊氏はまだ
仏間
(
ぶつま
)
から出ていなかった。しかし、三名の密談となってからは、さして時をおかず、
直義
(
ただよし
)
と師直とは、すぐ
政所
(
まんどころ
)
のほうへ出て行った。
私本太平記:13 黒白帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“仏間”の意味
《名詞》
仏間(ぶつま)
仏像や位牌を祀る部屋。
(出典:Wiktionary)
仏
常用漢字
小5
部首:⼈
4画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“仏間”で始まる語句
仏間籠