“ぶつま”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仏間66.7%
仏室16.7%
佛間16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お杉隠居は、さすがに、この大事が事実と分ると、こみあげる怒気を抑えて、仏間ぶつまに坐っていたが
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
御帰館おかえり——」と叫ぶにつれ、老婦人でて、式台に成らせたまえば、一同眼の覚めたる心地して、万歳をどっと唱え、左右にずらりと平伏するを、見向みむきもせで、足疾あしばや仏室ぶつまの内
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
終日佛間ぶつまにいて、冥想めいそうふけるとか、看経かんきんするとか、何処かの貴い大徳だいとこを招いて佛法の講義を聴聞ちょうもんするとか、云うような日が多くなったので、乳人や女房たちは愁眉しゅうびを開いて
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)