こう)” の例文
旧字:
純一はそれを見ると、すぐ「坂井こう先生の奥さんでいらっしゃったのですね」と云って、丁寧に辞儀をした。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
林児はめいらずに武の悪口をついた。武の叔父のこうは寛厚の長者であった。おいがあまり怒ってわざわいを招くのを恐れたので、つきだしてこらしてもらった方が好いだろうといって勧めた。
田七郎 (新字新仮名) / 蒲 松齢(著)
こう先生はだいぶお大名染だいみょうじみた事が好きであったと思う。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)