こう)” の例文
万一、かかるあいだにこう殿との直義ただよし)が破れ、宰相さいしょう(尊氏)の中軍も突かれなどしたら一大事です。——まず饗庭あえばが捨て石となって駈け入りますゆえ、ときをはずさず、おつづきください
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
雅定は俊頼に向っていった、「木工むくこうの殿はあの声をお聞きですか」。すると俊頼はすぐ、「思いもかけぬ春鳴けばといった趣でございますな」と答えた。これは『後拾遺集』春下に
中世の文学伝統 (新字新仮名) / 風巻景次郎(著)
こう殿との、と人の呼ぶ尊氏の弟、左兵衛頭さひょうえのかみ直義ただよしをはじめ。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こう殿との直義ただよし)のお使いにてせまいりました」
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)