こう)” の例文
建文帝の事、得る有る無し。しかれども諸番国しょばんこくの使者したがって朝見し、各々おのおのその方物ほうぶつこうす。三仏斉国さんぶつせいこく酋長しゅうちょうとりことして献ず。帝おおいよろこぶ。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
『続日本紀』の霊亀れいき元年に、南島から日本の使臣に引率せられて、来朝したという信覚しんかく・球美らの国人が、各方物ほうもつこうしてくらいを賜わったという記事は、はやくから双方に知られていた。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
タメルランののち哈里ハリ(Hali)雄志ゆうし無し、使つかいあんに伴わしめ方物ほうぶつこうす。六年、白龍庵さいあり、程済ていせいつのく。七年、建文帝、善慶里ぜんけいりに至り、襄陽じょうように至り、てんかえる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)