“もんちゃく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悶着60.6%
捫着19.7%
捫著18.3%
悶著1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところがお秀との悶着もんちゃくが、偶然にもお延の胸にあるこの扉を一度にがらりとたたき破った。しかもお延自身ごうもそこに気がつかなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
無法にもシッキムの地域内に城を築いたものですから、英国政府の方でも黙っては居らない。その捫着もんちゃくが持ち上って遂に今より十六、七年前に
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
どうしてもひと捫著もんちゃくおこるのは知れています。そこへかの大吉が煙草を仕入れるために、関口屋へ毎日出入りをする。
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
馬や馭者たちの間に起こった悶著もんちゃくなどはすっかり他所よそにして、しばらくはうっとりと娘に見惚れていた。