“捫著”の読み方と例文
読み方割合
もんちゃく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
現にきょうもその捫著もんちゃくで、藤吉は一尾を売らずに帰ったという話をしたので、草履屋の家に一尾の鯉のあることをお糸は知っていたのです。
半七捕物帳:44 むらさき鯉 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
どうしてもひと捫著もんちゃくおこるのは知れています。そこへかの大吉が煙草を仕入れるために、関口屋へ毎日出入りをする。
半七捕物帳:55 かむろ蛇 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それが又、次郎兵衛の気に入らないので、そこに何かの捫著もんちゃくがあったようですから、若い者の向う見ずに何処へか立ち去ってしまったのかも知れません。