もむ)” の例文
もむ折柄をりからに近邊の人々も驚きて何故傳吉殿は召捕めしとられしと種々評議ひやうぎおよびやがてて女房おせんをつれ組頭百姓代共打揃うちそろひ高田の役所へ罷り出御慈悲じひ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
よく炒れた南京豆をまして手でもむと渋皮は楽に剥けますがよく炒れないと剥けません。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
もむほどのつきをされても、ひとちゞみにちゞあがる……といつただけでもくすぐつたい。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
仕損しそんじなば御二人の御命にもかゝはるならんとおひつ氣をもむをりしもゴウゴウと耳元近く聞ゆるは東叡山とうえいざん寅刻なゝつかねコリヤ斯うして居られぬと物にすがりて立上り蹌踉ひよろめくあし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)