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揉消
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もみけ
ふりがな文庫
“
揉消
(
もみけ
)” の例文
ただ少しばかり感心しているところは偉い方のおいでを利用して事件を当局者の手で
揉消
(
もみけ
)
してしまう、そうした犯人の
悪智慧
(
わるぢえ
)
です
浴槽
(新字新仮名)
/
大坪砂男
(著)
沖の
漁火
(
いさりび
)
を袖に呼んで、胸毛がじりじりに仰天し、やあ、コン畜生、火の車め、まだ
疾
(
はえ
)
え、と鬼と組んだ横倒れ、
転廻
(
ころがりまわ
)
って
揉消
(
もみけ
)
して、
生命
(
いのち
)
に別条はなかった。
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
越中守に話すことは「朱雀調べ」そのものが
揉消
(
もみけ
)
されるか、悪くするとこちらが罪せられるかもしれない。
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「そうじゃアない、火を
放
(
つ
)
けたのだそうです、火を放けて燃え上ろうとする処を
揉消
(
もみけ
)
したんだそうです」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
直
(
ぢき
)
に
揉消
(
もみけ
)
せば人は
静
(
しづま
)
るとともに、彼もまた
前
(
さき
)
の如し。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
「——気が
射
(
さ
)
したから、私は話すまい、と思った。けれども、
行懸
(
ゆきがか
)
りで、
揉消
(
もみけ
)
すわけにも行かなかったもんだから、そこで何だ。途中で見たものの事を
饒舌
(
しゃべ
)
ったが、」
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
揉消
(
もみけ
)
すやうにすツと
消
(
き
)
えるだ——
其処
(
そこ
)
でざぶんと
沈
(
しづ
)
める、と
又
(
また
)
水
(
みづ
)
の
中
(
なか
)
へ
露
(
あら
)
はれる。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「いや、これは。」主税は
狼狽
(
うろた
)
えて、くるりと廻って、そそくさ
扉
(
と
)
を開いて、隣の休憩室の
唾壺
(
だこ
)
へ突込んで、
喫
(
の
)
みさしを
揉消
(
もみけ
)
して、
太
(
いた
)
く恐縮の体で引返すと、そのボオイを
手許
(
てもと
)
へ呼んで
婦系図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
揉
漢検1級
部首:⼿
12画
消
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
“揉”で始まる語句
揉
揉手
揉上
揉合
揉込
揉烏帽子
揉事
揉立
揉潰
揉療治