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揉手
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もみて
ふりがな文庫
“
揉手
(
もみて
)” の例文
手代の常吉が、真っ青な顔で
揉手
(
もみて
)
をしながら迎えるのを、眉間に深いシワを
刻
(
きざ
)
んだ留五郎はちょいとうなずいただけで、さっさと奥へ通った。
乳を刺す:黒門町伝七捕物帳
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
そこへ小さな縁台を据えて、二人の中に、ちょんぼりとした
円髷
(
まるまげ
)
を
俯向
(
うつむ
)
けに、
揉手
(
もみて
)
でお
叩頭
(
じぎ
)
をする古女房が一人居た。
陽炎座
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
弥助は
揉手
(
もみて
)
をしながら、自分のことのようにニコニコしております。よほど浪人と
懇意
(
こんい
)
にしている様子です。
銭形平次捕物控:030 くるい咲き
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
食事後
(
しよくじご
)
の
気分
(
きぶん
)
は
前
(
まえ
)
よりも一
層
(
そう
)
打寛
(
うちくつろ
)
いだものであつたが、
彼等
(
かれら
)
の
或者
(
あるもの
)
は
尚
(
なお
)
も
未練
(
みれん
)
がましく
私達
(
わたしたち
)
の
傍
(
そば
)
へ
寄
(
よ
)
つて
来
(
き
)
て、
揉手
(
もみて
)
をしながら「キヤンニユスピイク、イングリシユ?」を
繰返
(
くりかえ
)
した。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「法水君、ダマスクスへの道は、たったこの一つだよ」と検事は熊城と視線を合わせて、さも悦に入ったように
揉手
(
もみて
)
をしながら「見給え。すべてが伸子に集注されてゆくじゃないか」
黒死館殺人事件
(新字新仮名)
/
小栗虫太郎
(著)
▼ もっと見る
元木武夫の両親は
揉手
(
もみて
)
をしながら、やがて屋上にあらわれてきた。
白い壁
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
判事は
揉手
(
もみて
)
をしながら
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
甚助は口の過ぎたのに気が付いたものか、
揉手
(
もみて
)
をしながら尻込みをしております。
銭形平次捕物控:060 蝉丸の香炉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
番頭は
揉手
(
もみて
)
をしながら、およそもっともらしい調子でこんな事を言うのでした。
銭形平次捕物控:063 花見の仇討
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
五助は何やら不安らしく平次を見上げて、滅茶々々な
揉手
(
もみて
)
をして居ます。
銭形平次捕物控:179 お登世の恋人
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
揉
漢検1級
部首:⼿
12画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“揉”で始まる語句
揉
揉上
揉合
揉込
揉烏帽子
揉事
揉消
揉立
揉潰
揉療治