故事ふること)” の例文
折しも秋の末なれば、屋根にひたる芽生めばえかえで、時を得顔えがおに色付きたる、そのひまより、鬼瓦おにがわらの傾きて見ゆるなんぞ、戸隠とがくやま故事ふることも思はれ。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
菅神怍色はづるいろあり、たま/\柘榴さくろすゝむ、 菅神たべかけはきほのふをなし玉ひしといふ故事ふることは、元亨釈書げんかうしやくしよ妄説まうせつおこる。
常世島とこよしま国なし建てて、到り住み聞き見る人は、万世よろずよ寿いのちを延べつ、故事ふることに言ひつぎ来る、澄江すみのえの淵に釣せし、きみの民浦島の子が、あまに釣られ来りて、紫の雲たなびきて、時のまにゐて飛び行きて
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
菅神怍色はづるいろあり、たま/\柘榴さくろすゝむ、 菅神たべかけはきほのふをなし玉ひしといふ故事ふることは、元亨釈書げんかうしやくしよ妄説まうせつおこる。
爆竹左義長ばくちくさぎちやう故事ふること俳諧はいかい季寄きよせ年浪草としなみぐさに諸書を引てくはしくいへり。
爆竹左義長ばくちくさぎちやう故事ふること俳諧はいかい季寄きよせ年浪草としなみぐさに諸書を引てくはしくいへり。
(松山かゞみの故事ふることおもひあたれり。)
故事ふること