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ふりがな文庫
“
故事
(
ふるごと
)” の例文
「なんだって好い。打ちせえすりゃあ、講釈で聴いて知っている
晋
(
しん
)
の
予譲
(
よじょう
)
の
故事
(
ふるごと
)
とやらだ。敵討の筋が通るというもんさ」
怪異暗闇祭
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
が、あいにくこの私本太平記のうえでは、六百二十年前の歴史の
故事
(
ふるごと
)
ではあるが、
隠岐
(
おき
)
へ島流しとなる後醍醐天皇のみじめなくだりを次回から書かねばならない。
随筆 私本太平記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
(よしこの
故事
(
ふるごと
)
が、へんな夢を、訳ありげに粉飾させてもよんどころないことだ。……)
雪
(新字旧仮名)
/
高祖保
(著)
静の
故事
(
ふるごと
)
など——外に向っては、天下の経綸を論じ、且、行うのは、
大丈夫
(
だいじょうふ
)
の本懐なり、又、使命でもござりまするが、内へ入って、
喃々
(
なんなん
)
と、惚れた女の手玉にとられるのも、人間、男女の
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
女子
(
をなご
)
の
盛
(
さか
)
りは
十年
(
ととせ
)
とはなきものになるに、
此上
(
こよ
)
なき
機會
(
をり
)
を取り
外
(
はづ
)
して、
卒塔婆小町
(
そとばこまち
)
の
故事
(
ふるごと
)
も有る世の中。重景樣は御家と謂ひ、器量と謂ひ、何不足なき好き縁なるに、何とて斯くは
否
(
いな
)
み給ふぞ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
▼ もっと見る
「知らぬか、廷尉。——
大義
(
タイギ
)
親
(
シン
)
ヲ
滅
(
メツ
)
ス、とあるのを。
異朝
(
いちょう
)
でもそれが新しい
朱子
(
しゅし
)
の学として奉じられておる。遠い
魏朝
(
ぎちょう
)
にあった
故事
(
ふるごと
)
などは早やカビ臭いわ。……いや、坊門どの」
私本太平記:10 風花帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「……よりよりに夜のふけて。さりさりに寒きに。ふりちゆう
睾丸
(
ふぐり
)
を、ありちゆう、あぶらむ」と、三たび舞い歌って大喝采をはくしたというあの
故事
(
ふるごと
)
を、田楽化したものだった。
私本太平記:01 あしかが帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“故事”の意味
《名詞》
故 事(こじ)
過去に起こった出来事、特に、後世に教訓などの何らかの影響を与えたもの。
(出典:Wiktionary)
“故事”の解説
故事(こじ)とは、大昔にあった物や出来事。また、遠い過去から今に伝わる、由緒ある事柄。特に中国の古典に書かれている逸話のうち、今日でも「故事成語」や「故事成句」として日常の会話や文章で繁用されるものをいう。
(出典:Wikipedia)
故
常用漢字
小5
部首:⽁
9画
事
常用漢字
小3
部首:⼅
8画
“故事”で始まる語句
故事付
故事来歴
故事式目