“異朝”の読み方と例文
読み方割合
いちょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つとに御存知と拝察しますが、このさい御一考として、かの異朝いちょうの詩人、曹植そうしょくが作ったと称される“七歩の詩”を思いあわせていただければ倖せです。
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こんな異朝いちょうの故事や、いちいちな辞解などは、いま宋学そうがく流行のなかにある宮廷人か、またはよほどな篤学者とくがくしゃでもあるならいざ知らず、一般の鎌倉武者や土豪などでは
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「知らぬか、廷尉。——大義タイギシンメツス、とあるのを。異朝いちょうでもそれが新しい朱子しゅしの学として奉じられておる。遠い魏朝ぎちょうにあった故事ふるごとなどは早やカビ臭いわ。……いや、坊門どの」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)