きい)” の例文
旧字:
そこで婆は地蔵さんに、『地蔵さん地蔵さん、豆が転がってきいえんか』と尋ねますと、地蔵さんが、おれ喰ってしまったとお返事を
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
豆さ転がってきいえんかと尋ねたが、地蔵さんは何とも返事をしないのに、慾タカリ婆は勝手に地蔵さんの膝の上へのぼったり、手のひらへ上ったり、肩の上へのぼったり、頭の上へのぼったりして
大菩薩峠:34 白雲の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)