“来(きたっ)” の例文
旧字:來
その後暴人(ぼうじん)江戸市街(しがい)に横行(おうこう)し、良家(りょうか)に闖入(ちんにゅう)して金銭を掠(かすむ)るの噂(うわさ)ありし時も、先生頗(すこぶ)る予が家を憂慮(ゆうりょ)せられ、特に塾員(じゅくいん)に命(めい)じ、来(きたっ)て予が家に宿泊(しゅくはく)せしめ、昼夜(ちゅうや)警護(けいご)せられたることあり。
藩の方でも因循(いんじゅん)であったのか、強(し)いて呼返すと云(い)うこともせずに、その罪は中津(なかつ)に居る父兄の身に降り来(きたっ)て、その方共の子弟が命(めい)に背(そむ)いて帰藩せぬのは平生(へいぜい)の教訓宜(よろ)しからざるに由(よ)る云々(うんぬん)の文句で
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)