きたつ)” の例文
旧字:
秀郷も後を顧みずして、はるかに行き隔たりける処に、怪しげなる小男一人、忽然こつぜんとして秀郷が前にきたつていひけるは、我この橋の下に住む事すでに二千余年なり、貴賤往来の人を量り見るに
廿五町久米駅。廿四町遠石とほいし駅なり。右の岡上八幡の祠あり。又市中影向石えいかういしといふものあり。大石なり。上に馬蹄痕あり。土人の説に古昔宇佐八幡の神飛びきたつて此石上にとゞまるなりといへり。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)