“花壜”の読み方と例文
読み方割合
かびん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その頃、この地域に、うつくしくてちょっと面白い花壜かびんが流行した。その花壜は、壁にぺたり吸いつく花壜であった。
諜報中継局 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は一つうなづくと素早すばやく、西湖せいこを望む窓辺に駈けより、重い花壜かびん※止はっしとなげつけた。ガタリという物音がして、西湖の空のあたりが、二つに裂けて倒れた。
西湖の屍人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その声は、机の上においた水仙の花壜かびんの中から、聞えてくるのであった。花壜の高声器だ。
二、〇〇〇年戦争 (新字新仮名) / 海野十三(著)