“入乱”のいろいろな読み方と例文
旧字:入亂
読み方割合
いりみだ87.5%
いりみだり12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不思議に、蛍火ほたるびの消えないやうに、小さなかんざしのほのめくのを、雨と風と、人と水のと、入乱いりみだれた、真暗まっくら土間どまかすかに認めたのである。
光籃 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そして寝台から床の上へかけて、ぬれた大きな足跡が入乱いりみだれているのである。それは人間のものではなかった。長い指と指とのあいだに、みずかきのあるのがはっきりと分る。
水中の怪人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
引馬野爾ひくまぬに 仁保布榛原にほふはりはら 入乱いりみだり 衣爾保波勢ころもにほはせ 多鼻能知師爾たびのしるしに
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)