“いりみだ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
入乱50.0%
入亂42.9%
混乱7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして寝台から床の上へかけて、ぬれた大きな足跡が入乱いりみだれているのである。それは人間のものではなかった。長い指と指とのあいだに、みずかきのあるのがはっきりと分る。
水中の怪人 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
いてかゝる。ベンヺーリオー餘義よぎなく敵手あひてになる。この途端とたん兩家りゃうけ關係者くわんけいじゃ双方さうはうよりきたり、入亂いりみだれてたゝかふ。市民しみんおよ警吏長等けいりちゃうら棍棒クラッブたづさへてきたる。
見るもの聞くものは烈しく原の心を刺激したのである。原は相川と一緒に電車を下りた時、せちがう人々の雑沓ざっとうと、混乱いりみだれた物の響とで、すこし気が遠くなるような心地ここちもした。
並木 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)