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露台
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ろだい
ふりがな文庫
“
露台
(
ろだい
)” の例文
旧字:
露臺
ぼくは二階の
廊下
(
ろうか
)
を歩き、屋上の
露台
(
ろだい
)
のほうへ登って行きました。眼の下には、
鋭
(
するど
)
い
舳
(
バウ
)
をした
滑席艇
(
スライデングシェル
)
がぎっしり横木につまっています。
オリンポスの果実
(新字新仮名)
/
田中英光
(著)
食卓に美味の並んでいるところもあれば、天女が美味をささげて回廊を伝って行くところもある。二階の
露台
(
ろだい
)
には弥陀がすわっている。
古寺巡礼
(新字新仮名)
/
和辻哲郎
(著)
病人
(
びょうにん
)
が二、三人、
露台
(
ろだい
)
にでて、すがすがしい春の空気をたのしんでいましたが、ちょうどそのとき、ガンの鳴き声を耳にしました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
ついには、せまい水道のなかにまでくぐって、そのながい影を水の上に投げている大理石の
露台
(
ろだい
)
の下までもいってみました。
人魚のひいさま
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
その客の中には、彼れの妻をはづかしめた貴族もまた、
混
(
まじ
)
つてゐた。客は皆、その家の屋根にある
露台
(
ろだい
)
で、
饗応
(
きやうおう
)
を
受
(
う
)
けた。
日本の女
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
▼ もっと見る
わたしたちの
寝部屋
(
ねべや
)
をわたしはどんなに美しいと思ったろう。そこには白い
寝台
(
ねだい
)
がならんでいた。
窓
(
まど
)
は湖水を見晴らす
露台
(
ろだい
)
に向かって開いていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
庭に面した
露台
(
ろだい
)
の上には、若い孔悝が母の伯姫と
叔父
(
おじ
)
の蒯聵とに抑えられ、一同に向って政変の宣言とその説明とをするよう、
強
(
し
)
いられている
貌
(
かたち
)
だ。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
だれか二人王子の像の下にある
露台
(
ろだい
)
に
腰
(
こし
)
かけてひそひそ話をしているものがあります。
燕と王子
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
さあ 下の
露台
(
ろだい
)
にでてみませう
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
とある家の前をとおりかかったとき、
露台
(
ろだい
)
の戸が開いて、黄色い光が、すきとおった
軽
(
かる
)
いカーテンをとおして流れでてきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
毎日同じ決まった食事の時間に
露台
(
ろだい
)
の上に集まって、
静
(
しず
)
かに両岸の
景色
(
けしき
)
をながめながら食事をした。日がしずむと船は止まった。日がのぼると船はまた動き出した。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
円
(
まる
)
屋根のお堂や、帆のかたちした
露台
(
ろだい
)
が、薄い空気のなかに、すきとおって浮いていました。
幸福のうわおいぐつ
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
第二室の外は
円
(
まる
)
天井の下に左右へ
露台
(
ろだい
)
を開いた部屋だった。部屋も勿論円形をしていた。
春
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
このことを、どの鳥もよく知っていて、
嵐
(
あらし
)
の吹きすさぶ
季節
(
きせつ
)
には、たくさんの鳥がこの大きな家々の
縁
(
えん
)
がわや
露台
(
ろだい
)
をかくれ
場
(
ば
)
にするのでした。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
いまはこの皇帝宮の娘である小さい少女が、夕べの
鐘
(
かね
)
の鳴りひびくころ、よくそこの低い小さな
椅子
(
いす
)
に
腰
(
こし
)
かけています。すぐそばにある
扉
(
とびら
)
の
鍵穴
(
かぎあな
)
を、この子は
露台
(
ろだい
)
と呼んでいます。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
ロメオが
露台
(
ろだい
)
の上によじのぼって、まことの愛の
接吻
(
せっぷん
)
が天使の思いのように天へとのぼって行ったとき、まるい月は黒い
糸杉
(
いとすぎ
)
のあいだに半ばかくれて、
澄
(
す
)
みきった空に
浮
(
うか
)
んでいたこともあるのです。
絵のない絵本:01 絵のない絵本
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
“露台”の意味
《名詞》
屋外に張り出した屋根のない板敷の縁。テラス。
紫宸殿と仁寿殿との間にある板敷で屋根のない場所。
(出典:Wiktionary)
“露台(バルコニー)”の解説
バルコニー (balcony)は、一般に建物から外部に張り出した手すりつきの開口部。露台(ろだい)ともいう。ベランダとの違いは、庇(ひさし)や軒(のき)がかかっているかどうかによる。
(出典:Wikipedia)
露
常用漢字
中学
部首:⾬
21画
台
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“露”で始まる語句
露
露西亜
露出
露骨
露店
露顕
露地
露草
露呈
露見