“鍵穴”の読み方と例文
読み方割合
かぎあな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは惡魔のやうな笑ひ聲だつた——低く、おさへつけられた、そして太いその聲は、ちやうど私の部屋の扉の鍵穴かぎあなのところで聞えたやうだつた。
その朝は早くから、鍵穴かぎあなを通してKは、控えの間に特別な動きがあることを認めていたが、やがてそのわけがわかった。
審判 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)
椅子を立ったりすわったり、ときどき社長室へ通ずるドアのところへ行って、腰をかがめて鍵穴かぎあなから中をのぞいたりした。
五階の窓:02 合作の二 (新字新仮名) / 平林初之輔(著)