五階の窓ごかいのまど02 合作の二02 がっさくのに
その晩の九時半ごろのことである。 ちょうどその日、宿直の番に当たった会計の野田幸吉は、宵の口の騒ぎもほぼ静まり、ほうぼうからうるさく問い合わせてくる電話の応接もたいてい済んだので、肘掛け椅子をガス・ストーブの傍へ曳きずっていって、疲れた身体 …
題名が同じ作品
五階の窓:01 合作の一(発端) (新字新仮名)江戸川乱歩 (著)
五階の窓:03 合作の三 (新字新仮名)森下雨村 (著)
五階の窓:04 合作の四 (新字新仮名)甲賀三郎 (著)
五階の窓:05 合作の五 (新字新仮名)国枝史郎 (著)
五階の窓:06 合作の六(終局) (新字新仮名)小酒井不木 (著)