“鍵束”の読み方と例文
読み方割合
かぎたば100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
やがて無口なおとなしい爺やが鍵束かぎたばをじゃらつかせながら帰って行き、不二男さんだけが私達の傍に寄って来るのを見ると
朴の咲く頃 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
もしひじかけ椅子いすとテーブルのそばに立っていなかったら、倒れたにちがいない。ワーリャはバンドから鍵束かぎたばをはずし、それを客間中央の床へ投げつけて退場。
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
老人は燭台をおくと、またポケットから鍵束かぎたばをとり出して、その黒い長い箱の錠前じょうまえをはずした。そして、燭台をかざしながら、そのふたをソロソロとひらいて行った。
悪霊物語 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)