“バルコン”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ばるこん
語句割合
露台88.9%
露臺11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
裏通りの四五軒目の、玄関とも、露台バルコンともつかないような入口の作りつけられている家の前で、ウォルコフは、ひらりと身がるく馬からおりた。
パルチザン・ウォルコフ (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
そして最後に建築物に関しても、松江はその窓と壁と露台バルコンとをより美しくながめしむべき大いなる天恵——ヴェネティアをしてヴェネティアたらしむる水を有している。
松江印象記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
露臺バルコンには椅子も一つ二つありました。で、私は腰をおろして、葉卷を出しました——所で今、失禮して一本吸ひますよ。
月の光を浴びた露臺バルコンからうね/\ととぐろを伸して鎌首を持ち上げ、私のチヨッキの内側にすべり込み、二分たつ中には私のしんの髓まで食ひ込んでしまつたのです。
私は彼がすつかり離れてしまつた話題を思ひ出させようと思ひ切つて云つてみた——「あのそれでヴァレンさんが這入つていらした時に、露臺バルコンをお離れになりましたの?」