“露台:バルコニー” の例文
“露台:バルコニー”を含む作品の著者(上位)作品数
菊池寛2
牧野信一2
薄田泣菫1
ラデャード・キプリング1
谷譲次1
“露台:バルコニー”を含む作品のジャンル比率
文学 > 文学 > 叢書 全集 選集9.5%
文学 > 英米文学 > 小説 物語3.4%
文学 > フランス文学 > 小説 物語1.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
遠い野から、草の刈られた牧場のかおりが漂ってき、隣の露台バルコニーから、一はちの丁字の花のにおいがしてきた。
美奈子が、黙つたまゝ、露台バルコニーの欄干に、長く長く倚つてゐるときなど、母は心配さうに、やさしく訊ねた。が、そんなとき、
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
ふと見ると、その窓側の露台バルコニーに、古びた長椅子の上に、真鍮のボタンの付いてゐる上衣を着た一人の老人が腰掛けてゐました。
首相の思出 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
美奈子が、黙ったまゝ、露台バルコニーの欄干に、長く長くっているときなど、母は心配そうに、やさしくたずねた。が、そんなとき、
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
その時知事は露台バルコニーの上から、その探検の成功と隊員の無事とを祈りながら花束を自動車へ投げ込んだ。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
彼は笑い顔一つせずに虎の縫ぐるみを着て、知らせの木と共に球江邸の露台バルコニーうへに横たはつた。
(新字旧仮名) / 久米正雄(著)
四階目の露台バルコニーに老人が一人残つてゐる。どうかして助けてやらなくつちやと、口々に我鳴りたてるが、誰一人どうしていゝかは解らないのです。
花園の露台バルコニーで薔薇の香に包まれて、たゞひとり月に歌つた頃を想ひ出さずには居られなかつた。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
夜露にぬれた花園の薔薇は、露台バルコニーに立つた私の着物に雨のやうに香水をふりそゝぎました。
嘆きの孔雀 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
外壁に立って呶号どごうする町の英雄、こわごわ露台バルコニーから覗いている王女の姿が一つぽっちりと見える——時間こそは何という淋しい魔術であろう。
踊る地平線:01 踊る地平線 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
政庁の露台バルコニーには州知事をはじめサンダカン市の名誉職達が花束を持ちながら並んでいる。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
夜更けまで骨牌カルタをしたのちに、倶楽部の露台バルコニーへ出ると、彼らはそこにもいる。
そこで少年は老人が降して呉れた梯子を昇つて露台バルコニーへ上り、老人の椅子の傍に立つて、
首相の思出 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
あなたはうて居られた彼露台バルコニーゆうべ! 家の息達と令嬢とマンドリンをいて歌われた彼ヹランダの一夜! 彼ヷロンカの水浴! 彼すずしい
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
舞台正面は座敷の縁、二階から突き出た露台バルコニー。庭を距てゝ狭い道路
五月晴れ (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
かう私が下から怒鳴ると、老人は教へられた通りに腰を縛りました。それを見すまして私は力一杯に老人を四階の露台バルコニーから下に引きずり落しました。お蔭で老人は助かりました。
ある蒸し暑いあまもよいの、舞台監督のT君は、帝劇ていげき露台バルコニーたたずみながら、炭酸水たんさんすいのコップを片手に詩人のダンチェンコと話していた。
カルメン (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あらい泥板岩シェールの上を用心ぶかく進んでゆく私の馬のそばで、キッティが笑ったり、おしゃべりをしたりしている折りから——ちょうど平原のうちに、かのシムラが図書閲覧室やペリティの店の露台バルコニーに囲まれながら見えてきた折りから——私はずっと遠くのほうで誰かが私の洗礼名クリスチャンネームを呼んでいるのに気がついた。