“ベランダ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
露台25.0%
内椽25.0%
廊下25.0%
廻廊25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上の露台ベランダだろう、朝からハーモニカを持ち出して、幼稚な、騒々しい音を、吹きちらしている者があった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
苦もなく二階の露台ベランダへ上ったトムは、そこの扉を押してみたが開かないので、やがて今度は物干綱の先に何やら結びつけて、何度も何度も三階の手欄てすりへそれをほうっていた。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玄関へ入ると広い内椽ベランダで、そこからすぐ二階へあがれるようになっている。半開きになった右手は客間サロンらしく、ドアの隙間からそれらしい調度が見えていた。
キャラコさん:05 鴎 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
彼はこう云って、隔たった山の一角の、白堊の洋館の廊下ベランダを指しました。
金色の死 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
椰子林やしりんの中の観海旅館シイ・ヸイ・ホテルに少憩して海に近い廻廊ベランダ珈琲カフエエを喫しながら涼を入れた。ホテルの淡紅色の建物が周囲と好く調和して居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)