“くわいらう”の漢字の書き方と例文
語句割合
廻廊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
割(わ)つて通(とほ)つた人間(にんげん)の袖(そで)の煽(あふ)りに、よた/\と皆(みな)左右(さいう)に散(ち)つた、中(なか)には廻廊(くわいらう)に倒(たふ)れかゝつて、もぞ/\と動(うご)くのもある。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
天守(てんしゆ)の礎(いしずゑ)の土(つち)を後脚(あとあし)で踏(ふ)んで、前脚(まへあし)を上(うへ)へ挙(あ)げて、高(たか)く棟(むね)を抱(いだ)くやうに懸(か)けたと思(おも)ふと、一階目(いつかいめ)の廻廊(くわいらう)めいた板敷(いたじき)へ、ぬい、と上(のぼ)つて其(そ)の外周囲(そとまはり)をぐるりと歩行(ある)いた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
藤(ふぢ)の花(はな)の紫(むらさき)は、眞晝(まひる)の色香(いろか)朧(おぼろ)にして、白日(はくじつ)、夢(ゆめ)に見(まみ)ゆる麗人(れいじん)の面影(おもかげ)あり。憧憬(あこが)れつゝも仰(あふ)ぐものに、其(そ)の君(きみ)の通(かよ)ふらむ、高樓(たかどの)を渡(わた)す廻廊(くわいらう)は、燃立(もえた)つ躑躅(つゝじ)の空(そら)に架(かゝ)りて、宛然(さながら)虹(にじ)の醉(ゑ)へるが如(ごと)し。
月令十二態 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
其時(そのとき)気(き)に懸(かゝ)つたのは、祠(ほこら)の前(まへ)を階(きぎはし)から廻廊(くわいらう)の下(した)へ懸(か)けて、たゞ三(み)ツ五(いつ)ツではない、七(なゝ)八(や)ツ、それ/\十(と)ウにも余(あま)る物(もの)の形(かたち)が、孰(どれ)も土器色(かはらけいろ)の法衣(ころも)に、黒(くろ)い色(いろ)の袈裟(けさ)かけた、恰(あだか)も空摸様(そらもやう)のやうなのが
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)