“かいろう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
廻廊41.7%
偕老33.3%
回廊8.3%
階廊8.3%
解老4.2%
遊廊4.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身を横にして、その穴に這い込みながら、だらだらと石の廻廊かいろうに降りた時に、仰向あおむいて見て始めてその堅固なのに気がついた。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その繁き葉の一つ一つはかんざしの脚のように必ず二本の葉が並んで、これを幾千万の夫婦の偕老かいろうの表象だとも見立て得べく
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
そこに大きな池があって土橋をかけわたしみぎわには白いしょうぶも見える。それよりずっと奥に回廊かいろう紆曲うきょくして障子の色まっ白に、そこらからピアノの音が栄華をほこるかのごとく流れてくる。
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
杜陽のそうしたさまを主人は階廊かいろうに立って見ていた。其処へ女が心配してきた。
陳宝祠 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
韓非子かんぴし』は主道、揚権ようけん解老かいろう喩老ゆろうの諸篇がいといった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
下には黄金色きんいろをしたかわらいてすこしの塵もなかった。老嫗は青年を伴れて遊廊かいろうを通って往った。遊廊の欄干も皆宝石であった。
賈后と小吏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)