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偕老
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かいろう
ふりがな文庫
“
偕老
(
かいろう
)” の例文
想
(
おも
)
うに
渠
(
かれ
)
が雪のごとき
膚
(
はだ
)
には、
剳青淋漓
(
さっせいりんり
)
として、
悪竜
(
あくりょう
)
焔
(
ほのお
)
を吐くにあらざれば、
寡
(
すく
)
なくも、その左の
腕
(
かいな
)
には、
双枕
(
ふたつまくら
)
に
偕老
(
かいろう
)
の名や刻みたるべし。
義血侠血
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その繁き葉の一つ一つは
簪
(
かんざし
)
の脚のように必ず二本の葉が並んで、これを幾千万の夫婦の
偕老
(
かいろう
)
の表象だとも見立て得べく
植物記
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
「でも、あなたは、この間あんなことをおっしゃったじゃありませんか、私はあなたと
偕老
(
かいろう
)
を思ってるのに、あなたは、私を、妾のように思っていらっしゃるじゃありませんか」
緑衣人伝
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
偕老
(
かいろう
)
を契約したる妻が之を争うは正当防禦にこそあれ。或は誤て争う可らざるを争うこともあらん。之を称して悋気深しと言うか。尚お是れにても直に離縁の理由とするに足らず。
女大学評論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
匹配
(
ひつぱい
)
百両王姫を御す
之
(
この
)
子
于
(
ここ
)
に
帰
(
とつ
)
ぐ
各
(
おのおの
)
宜きを得
偕老
(
かいろう
)
他年白髪を期す 同心一夕紅糸を繋ぐ 大家終に団欒の日あり 名士豈遭遇の時無からん 人は周南詩句の
裡
(
うち
)
に在り 夭桃満面好手姿
八犬伝談余
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
▼ もっと見る
他の人はいざ
知
(
し
)
らず、
余
(
よ
)
が日本の婦人を妻とする理由は男女同権論とか財産権が
如何
(
どう
)
とか、こういう
水臭
(
みずくさ
)
い関係より
偕老
(
かいろう
)
の
契
(
ちぎ
)
りを結べるにあらず、夫婦間の関係は法律以外に属するものが多い。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
かくて虎十七歳十郎二十歳の冬よりも三年が間
偕老
(
かいろう
)
の契り浅からず云々
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
そこで、二人は固く
偕老
(
かいろう
)
を約して別れた。
純情狸
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
“偕老”の意味
《名詞》
夫婦が老いても共に仲良くくらすこと。
(出典:Wiktionary)
偕
漢検1級
部首:⼈
11画
老
常用漢字
小4
部首:⽼
6画
“偕老”で始まる語句
偕老同穴