“空白”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ブランク61.5%
くうはく30.8%
からつぽ7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
睡眠という空白ブランクの時間をこの場合に持ち出すのは人間に対する侮辱である。切実にベルグソンの哲学を読みたいと思ふのもかういふ時である。
頃日雑記 (新字旧仮名) / 北条民雄(著)
井戸の屋根がふっとんで、見おぼえのトタン屋根のあたりが空白くうはくになり、そのあたりの空に白い雲がとんでいた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
自分の中に沈潜してゆく愉しさ、自分の中にいくら遊んでも遊び切れない愉しさ、何も知らないで居れる愉しさ、空白からつぽの満足、健忘性わすれつぽの救ひ、不精と怠慢にさへ生かされてゐる愉しさ。
雑草雑語 (新字旧仮名) / 河井寛次郎(著)