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白
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もう
ふりがな文庫
“
白
(
もう
)” の例文
王大いに喜び諸臣に
告
(
い
)
えらく、もし能く灌頂刹帝大王の命を救う者あらば何を
酬
(
むく
)
うべきやと。諸臣さようの者には半国を与うべしと
白
(
もう
)
す。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
亦、天皇、其后へ、
命詔
(
ミコトモタ
)
しめして言はく、「
凡
(
およそ
)
、子の名は
必
(
かならず
)
、母名づけぬ。此子の御名をば、何とか称へむ。」かれ、答へ
白
(
もう
)
さく、……。
水の女
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
然るに世を
易
(
か
)
うるの後は
迭
(
たがい
)
に兵を擁して、以て皇帝を
危
(
あやう
)
くせり。昔は
賈誼
(
かぎ
)
漢の文帝に勧めて、禍を
未萌
(
みぼう
)
に防ぐの道を
白
(
もう
)
せり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
混再拝シテ
白
(
もう
)
ス。書
並
(
ならび
)
ニ詩話ヲ
辱
(
かたじけなく
)
ス。厳粛ノ候尊体福履、家ヲ挙ゲテ
慰浣
(
いかん
)
セリ。
俯
(
ふ
)
シテ賜フ所ノ詩話ヲ読ム。巻ヲ開イテ
咫尺
(
しせき
)
ニシテ
飢涎
(
きぜん
)
忽
(
たちま
)
チ流ル。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
夢に
蒋侯
(
しょうこう
)
、その
伝教
(
さんだいふ
)
を遣わして使者の趣を
白
(
もう
)
さす。曰く、
不束
(
ふつつか
)
なる女ども、
猥
(
みだり
)
に
卿等
(
けいら
)
の栄顧を被る、真に不思議なる御縁の段、祝着に存ずるものなり。
一景話題
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
妙幢の本誓とは、最勝王経夢見金鼓懺悔品に、妙幢菩薩鷲峯山に仏に謁して夢中の事を
白
(
もう
)
し、仏前に頌を説く。
俗法師考
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
頑児
矩方
(
のりかた
)
、泣血再拝して、家厳君、玉叔父、家大兄の
膝下
(
しっか
)
に
白
(
もう
)
す。矩方
稟性
(
ひんせい
)
虚弱にして、
嬰孩
(
えいがい
)
より
以来
(
このかた
)
、
連
(
しき
)
りに
篤疾
(
とくしつ
)
に
罹
(
かか
)
る。
而
(
しか
)
れども不幸にして遂に病に死せざりき。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
百官を
總
(
す
)
べ、万機を行ない、天下を
関
(
はか
)
り
白
(
もう
)
する者、
太政大臣
(
だじょうだいじん
)
の上に坐し、一ノ上とも、一ノ人とも、一ノ所とも申し上ぐる御身分、百
姓
(
せい
)
の模範たるべきお方であるはずだ。
血ぬられた懐刀
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
と
白
(
もう
)
したほどのばからしさが、新富座開場式には、俳優の頭領市川団十郎をはじめ、尾上菊五郎、市川左団次から以下、劇場関係者一同、フロックコートで整列し、来賓には、三条
太政大臣
(
だじょうだいじん
)
を筆頭に
朱絃舎浜子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
いっそ一億金と定めるがよいと決議し王に
白
(
もう
)
し、王それだけの金を遣わして馬を得、
厩
(
うまや
)
に入れて麦と草を与えると食わず。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
いざなぎの禊ぎに先だって、よもつひら坂に現れて「
白
(
もう
)
す
言
(
こと
)
」あった
菊理
(
クヽリ
)
媛(日本紀一書)は、みぬま類の神ではないか。
水の女
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
御年
(
おんとし
)
四十にして、
御鬚
(
おんひげ
)
臍
(
へそ
)
を
過
(
す
)
ぎさせたもうに及ばせたまわば、
大宝位
(
たいほうい
)
に登らせたまわんこと
疑
(
うたがい
)
あるべからず、と
白
(
もう
)
す。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
神職 ははっ、ははっ、恐れながら、
御神
(
おんかみ
)
に伺い奉る、伺い奉る……
謹
(
つつし
)
み謹み
白
(
もう
)
す。
多神教
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
伊邪奈美命答へ
白
(
もう
)
したまはく悔しきかも速く来まさずして、吾は
黄泉戸喫
(
よもつのへぐい
)
を
為
(
な
)
しぬ。然れども愛しき我
那勢命
(
なせのみこと
)
入り来ますことの
恐
(
かしこ
)
ければ、まづ
具
(
つばらか
)
に
黄泉神
(
よもつのかみ
)
と
諭
(
あげつら
)
はん、我をな
視
(
み
)
たまひそ。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
宮中の美人、皆侵掠され、百余日の後、懐妊する者
衆
(
おお
)
く、
尋
(
つ
)
いで往きて王に
白
(
もう
)
し、
罪咎
(
ざいきゅう
)
を免れんと
庶
(
ねが
)
う。王これを聞き
已
(
おわ
)
りて、心大いに悦ばず、云々。
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
滔々
(
とうとう
)
数千言
(
すせんげん
)
、
備
(
つぶさ
)
に其の人となりを尽す。
中
(
うち
)
に記す、晩年
益
(
ますます
)
畏慎
(
いしん
)
を加え、昼の
為
(
な
)
す所の事、夜は
則
(
すなわ
)
ち天に
白
(
もう
)
すと。愚庵はたゞに
循吏
(
じゅんり
)
たるのみならざるなり。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
又、其后の
白
(
もう
)
しのまゝに、みちのうしの王の女等、
比婆須
(
ひばす
)
比売命、次に弟比売命(次に弟比売命……命……命とあるべきところだ)次に、
歌凝
(
うたごり
)
比売命、次に
円野
(
まとの
)
比売命、併せて四柱を
喚上
(
メサ
)
げき。
水の女
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
王怒ってその若者、および四妻を捕え刑せんとした。若者すなわちその謀を王に
白
(
もう
)
し、匿し置いた孔雀を還したので、王感じ入って不貞の両妻を誅した。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
王「委細は先刻から承知の介だ、この少童を伴れ去って木を斫らすがよい、またこの人を
遣
(
や
)
るから鉄砲を持たせ」、豹殺し「父よ今こそ掌を
掌
(
う
)
って御礼を
白
(
もう
)
します」
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
妻、夫に
白
(
もう
)
していわく、わが父の長者、命終に臨める時、宝をもってわれに賜い、今某処にあり、君これを取るべし、と。時に夫掘り取って、大いに珍宝と如意珠を
獲
(
う
)
。
易の占いして金取り出したること
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
主人数十人を
将
(
ひき
)
い、往き掘りてその金を得、引き返して穀賊の前へ
叩頭
(
こうとう
)
し、何とか報恩供養したいから拙宅へ二度入りをと
白
(
もう
)
すと、穀賊、さてこそと言わぬばかりに答うらく
十二支考:06 羊に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
『
四分律蔵
(
しぶりつぞう
)
』に、仏
文驎
(
ぶんりん
)
水辺で七日坐禅した時、絶えず大風雨あり、〈文驎竜王自らその宮を出で、身を以て仏を
繞
(
めぐ
)
る、仏の上を
蔭
(
おお
)
いて仏に
白
(
もう
)
して言わく、寒からず熱からずや
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
御者王に
白
(
もう
)
す、還って安眠せよ、また驚くなかれ、長生王の子長摩納実は
某
(
それがし
)
なりと。
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
天孫降下の間先駆者還って
白
(
もう
)
さく、一神あり天の
八衢
(
やちまた
)
におり、その鼻長さ七
咫
(
せき
)
、背長さ七尺余(まさに七
尋
(
ひろ
)
と言うべし)、かつ口尻
明耀
(
めいよう
)
、眼
八咫
(
やた
)
の鏡のごとくにして赩然、赤酸醤に似たりとありて
十二支考:07 猴に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
無数の宝を
蔵
(
おさ
)
めた四大倉庫自然に現出すると、守蔵人、王に
白
(
もう
)
す。
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
“白”の解説
白(しろ)またはホワイトは、全ての色の可視光線が乱反射されたときに、その物体の表面を見たヒトが知覚する色である。白色(ハクショク、しろいろ)は同義語。無彩色で、膨張色の一つである。
(出典:Wikipedia)
白
常用漢字
小1
部首:⽩
5画
“白”を含む語句
蒼白
白痴
面白
明白
白衣
白々
白眼
白楊
白光
淡白
白粉
白布
白馬
白地
白襯衣
生白
白銀
白金
黒白
白昼
...