しれ)” の例文
作「わしイ頼まれて少し相談ぶちにめえったが、お前等めえらうちに此の頃年齢としごろ二十二三のわけえ色のしれえ江戸者が来て居ると云う話、それにいて少し訳あってめえった」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しれくすりつたんだぞ」與吉よきち先刻さつきからあぶらつた卯平うへい瘡痍きずそゝいでてかう突然とつぜんにいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「そうれろえ、いねしれはなえたぞ、白坊主しろばうずはなだこりや」かれいたたゝいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
甚「色のしれ好男いゝおとこだね、女が惚れるたちだね、酒がえから兄弟分きょうでえぶんの固めには、先刻さっき一燻ひとくべしたばかりだから、微温ぬるまになって居るが、此の番茶を替りに、己が先へ飲むから是を半分飲みな」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
しれくすりだツちのよこしたのか」卯平うへいかすかなこゑいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さア出る処へ出てしれくれえを分けてやろう