ホワイト)” の例文
なにしろ万白船中黄二点、全船のホワイトの中でおれをのけてただ一人の日本人なんだからおれも気にした。べつに気にしなくてもいいじゃないか。
南部の鼻曲り (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
よしもすげももう半ば枯れて、その生命のしるしである緑の色は、土黄色オークルジョーンの枯葉の底に、かすかに残っているに過ぎない。その土黄色にも沢山のホワイトが雑っている。
泥炭地双話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
その白さも、薔薇ばらホワイトではなくて、白夜、白雨といった感じ、夏らしい清新の感がともなっております。
平塚明子(らいてう) (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
それはね、万一事ある場合、たとえば英仏相手の戦いがおこった場合、まずブルーブラックニールの水源をエチオピアでとめてしまう。それから、俺はホワイトニールにでて上流を閉塞する。
人外魔境:01 有尾人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)