たたな)” の例文
旧字:
眼のかぎり雲たたなはるさながらを空にして思ふ大わたの海
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
我が飛ぶや山はさやらずたたなはりたたなはる蒼き梢のみ見る
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
雲海の雲たたなはりはてなきは無風状態に置かれたるなり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
たたなはる木群こむらのうしろ明るめり月の光の立ちそめにけり
白南風 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
鉾杉の鉾のとがりの幾重いくかさたたなはる谿に雪はふりにけり
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)