“半畳”のいろいろな読み方と例文
旧字:半疊
読み方割合
はんじょう88.9%
はんだたみ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
話にわくわくしていた塚原が、半畳はんじょうを入れた阿部にがなりつけた。彼はとびだして行くが早いか、その小さな子供をつき倒した。
白い壁 (新字新仮名) / 本庄陸男(著)
半畳はんじょうのための半畳を抑え、弥次のための弥次を沈黙させただけの効果と、堪能たんのうとは、たしかに存在したものであります。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
入口の障子しょうじをがたがたとけて、学生マントを着た小兵こがらな学生が、雨水の光る蛇目傘じゃのめがさ半畳はんだたみにして、微暗うすくら土間どまへ入って来た。
黄灯 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
旅路にも持ち歩かせているらしい高麗縁こうらいべり半畳はんだたみを土間に敷かせ、その上へ、ゆったりと、尻をすえているのである。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)