“花蓆”の読み方と例文
読み方割合
はなむしろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
戦死者の一族の女が、戦死の場所へ行って花蓆はなむしろを其処に拡げる。蝶とか其の他の昆虫が来て、それにとまる。一度追う。逃げる。又追う。逃げる。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
花蓆はなむしろの一枚に、汗をはじく枕でもあれば、それでことが足りて、涼しい風の吹き入るところに身を横にすることも出來る夏の晝寢も無雑作でいゝが、冬の日にはさうもいかない。
桃の雫 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)