“荒蓆”の読み方と例文
読み方割合
あらむしろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
荒蓆あらむしろの上に、坐っている雪之丞は、しかし、じっとりと、身じろぎもせず、お初を、澄んだ目で迎えているようだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
それと向かい合った道側の雑草の上に、荒蓆あらむしろが一枚敷いてあります。その上に彼は父親と二人でしゃがみました。
土下座 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
同心の話は終り、荒蓆あらむしろの上に坐っていた五人は立って、草履をはいた。
さぶ (新字新仮名) / 山本周五郎(著)