“蓆機”の読み方と例文
読み方割合
むしろばた100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蓆機むしろばたは単調な音をくりかえしているが、劉備の胸は単調でない。こんな春らしい春をおぼえたことはない。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玄徳は、その間に、蓆機むしろばたへ寄って、織りのこして行った幾枚かの蓆を織りあげていた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
劉備の家には、相変らず蓆機むしろばたを織る音が、何事もなげに、毎日、外へもれていた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)