“むしろばた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蓆旗66.7%
莚旗22.2%
蓆機11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田沼先生という方はそういう方なんだ。蓆旗むしろばたを押したてて青年をけしかけるような運動は、血をもって血を洗うにすぎない、というのが先生の信念でね。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
此方こなたの岸には武器をたずさえ、武装した藩の武士たちが充ち満ち、対岸には百姓一揆の大衆が、莚旗むしろばたや神社ののぼりや、節句に用うる吹き流しをさえ立て、時々威嚇的に喊声をあげたり
血煙天明陣 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
蓆機むしろばたは単調な音をくりかえしているが、劉備の胸は単調でない。こんな春らしい春をおぼえたことはない。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玄徳は、その間に、蓆機むしろばたへ寄って、織りのこして行った幾枚かの蓆を織りあげていた。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)