“蒲莚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がまござ50.0%
がまむしろ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちっとばかりの土産物を持って半七老人の家をたずねると、老人は湯から今帰ったところだと云って、縁側の蒲莚がまござのうえに大あぐらで団扇をばさばさつかっていた。
半七捕物帳:07 奥女中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
彼は今、玉藻がむいてくれたうりの露をすこしばかりすすって、死にかかった蛇のように蒲莚がまむしろの上にのた打っていた。それを慰めるのは玉藻がいつもの優しい声であった。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)