“まぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マヌ
語句割合
79.0%
間抜9.7%
間拔6.5%
真野1.6%
1.6%
1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、いや。そんなことはない。けだし、風病にかかって土になることはけだしすべて吾人ごじんまぬかれないことですから。けだし。」
楢ノ木大学士の野宿 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
間抜まぬけな若旦那も乗て居れば、頭の禿はげ老爺じじいも乗て居る、上方辺かみがたへん茶屋女ちゃやおんなも居れば、下ノ関の安女郎やすじょろうも居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
間拔まぬけだなア、三百六十五日、皆んな親の命日だと思へ、腹の立たない禁呪まじなひになるぜ」
銭形平次捕物控:311 鬼女 (旧字旧仮名) / 野村胡堂(著)
これは寧ろ、黒人の、「いざ児ども大和へ早く白菅しらすげ真野まぬ榛原はりはら手折たをりて行かむ」(巻三・二八〇)の方がまさっているのではなかろうか。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
「いざ児ども野蒜ぬびるつみにひるつみに」とあるし、万葉の、「いざ子ども大和へ早く白菅の真野まぬ榛原はりはら手折りて行かむ」(巻三・二八〇)は、高市黒人の歌だから憶良の歌に前行している。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
老脱利名累 老いて利名の累をまぬかれ
閉戸閑詠 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
もっと運が悪ければ、十手にかかって獄死か磔刑はりつけか、どうせ、まぬがれぬ八十三郎の運命なのだ
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)