間抜まぬ)” の例文
旧字:間拔
それがあいつにゃわからないんだから、明日あしたになったら、そこいらじゅうへ、なんのかんのっていい触らすがいいさ、あのちびころの間抜まぬ野郎やろう
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
間抜まぬけな若旦那も乗て居れば、頭の禿はげ老爺じじいも乗て居る、上方辺かみがたへん茶屋女ちゃやおんなも居れば、下ノ関の安女郎やすじょろうも居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「あたりまえさ。親分の書きようがまずいんだ。あすこへ、いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう、お気の毒でしたなんて、間抜まぬけたことを書いたもんだ。」
注文の多い料理店 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
斜陽おだやかに船中にさし込み、船頭は間抜まぬづらで起き上り、なんだ夢か、と言った。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
『女に、鷹が呼べるかっ、間抜まぬけな』
御鷹 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ちびころの間抜まぬ野郎やろう! これで気がすんだか!」
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
大将「あかりをつけろ、間抜まぬけめ。」
饑餓陣営:一幕 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)