“間抜”のいろいろな読み方と例文
旧字:間拔
読み方割合
まぬけ73.9%
まぬ26.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半日山のなかをけあるいて、ようやく下りて見たら元の所だなんて、全体何てえ間抜まぬけだろう。これからもう君の天祐てんゆうは信用しないよ
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
だがおれがほんとうにそんな間抜まぬけかどうか、今にわかるぞ……そればかりじゃねえ……一体誰の子だい、あの餓鬼がさ。誰の子だい
生さぬ児 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
それがあいつにゃわからないんだから、明日あしたになったら、そこいらじゅうへ、なんのかんのっていい触らすがいいさ、あのちびころの間抜まぬ野郎やろう
にんじん (新字新仮名) / ジュール・ルナール(著)
間抜まぬけな若旦那も乗て居れば、頭の禿はげ老爺じじいも乗て居る、上方辺かみがたへん茶屋女ちゃやおんなも居れば、下ノ関の安女郎やすじょろうも居る。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)