“天祐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんゆう94.1%
てんいう5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
半日山のなかをけあるいて、ようやく下りて見たら元の所だなんて、全体何てえ間抜まぬけだろう。これからもう君の天祐てんゆうは信用しないよ
二百十日 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「東儀うじ、ごらんなさい、失策どころか、これこそ二人の苦節を哀れんだ、神の賜うた天祐てんゆうです。——この紙入れは塙郁次郎はなわいくじろうの所持品だ」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たゞ自分じぶん主人しゆじん安井やすゐおな大學だいがくにゐたことを、まだらさなかつたのを天祐てんいうやう有難ありがたおもつた。けれども主人しゆじんそのおとうと安井やすゐとを晩餐ばんさんぶとき、自分じぶんこの二人ふたり紹介せうかいしやうとまををとこである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)