“まぬが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
97.8%
2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今までの所ではさいわいに、法律上の罪人となることだけはまぬがれて来た。だが、この先どんなことで、もっとひどい罪を犯すまいものでもない。
夢遊病者の死 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
この反感の反感から、私は、まだ未成品であったためにいろいろの批議をまぬがれなかった口語詩に対して、人以上に同情をもつようになった。
弓町より (新字新仮名) / 石川啄木(著)
ンの少時しばらくではあつたけれども、周三の頭は全ての壓迫からまぬがれて、暗澹あんたんたる空に薄ツすりと日光につくわうが射したやうになつてゐた。眼にも心にも、たゞ紅い花が見えるだけだ。何しろ彼の心はやわらいでゐた。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)