“喇嘛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ラマ85.7%
らま14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
明の時代のこと、蒙古から支那に伝来した喇嘛ラマ教が盛んになって、喇嘛僧の勢力が増大するにつれ、弊害百出し、社会を毒すること極度に達した。
それでも、老人たちの残したおしえは固く守られていると見えて、今でも、この島の最後の者たるべき女の児は、喇嘛ラマ活仏いきぼとけのように大事にされている。
ユートピア、これこそ喇嘛らまの夢想楽土であるが、しかし孔雀王経中の四峰の彩光といい、すべてが現実そのままなのも奇怪だ。
人外魔境:03 天母峰 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかしこの女を「四肢ししと毛なみの美しいけもの」として卑しみ去ろうとする意志の下には、その獣身に喇嘛らま教の仏像の菩薩ぼさつに見るような歓喜があふれているところをなかなか捨て難く思う心が
蓼喰う虫 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)