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喇嘛
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ラマ
ふりがな文庫
“
喇嘛
(
ラマ
)” の例文
明の時代のこと、蒙古から支那に伝来した
喇嘛
(
ラマ
)
教が盛んになって、喇嘛僧の勢力が増大するにつれ、弊害百出し、社会を毒すること極度に達した。
一商人として:――所信と体験――
(新字新仮名)
/
相馬愛蔵
、
相馬黒光
(著)
それでも、老人たちの残した
訓
(
おし
)
えは固く守られていると見えて、今でも、この島の最後の者たるべき女の児は、
喇嘛
(
ラマ
)
の
活仏
(
いきぼとけ
)
のように大事にされている。
環礁:――ミクロネシヤ巡島記抄――
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
「それは
喇嘛
(
ラマ
)
僧が使つてる威儀の物ぢやないか、こんな物の上に坐つたら、主人もお客も一緒に
罰
(
ばち
)
が当らうて。」
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
遼陽城外、すべて
緑楊
(
りょくよう
)
の村である。
秋雨
(
あきさめ
)
の晴れたゆうべに宿舎の
門
(
かど
)
を出ると、斜陽は城楼の壁に
一抹
(
いちまつ
)
の
余紅
(
よこう
)
をとどめ、水のごとき雲は
喇嘛
(
ラマ
)
塔を
掠
(
かす
)
めて流れてゆく。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
物々しい
喇嘛
(
ラマ
)
風の胴服を着、印を結んだり解いたりするような、変に技巧的な手附をし、その前に跪坐し平伏し、恐れおののいている被施法者を、威嚇していたとしたらどうでしょう。
さまよう町のさまよう家のさまよう人々
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
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喇嘛
(
ラマ
)
教の
曼陀羅
(
まんだら
)
、これは三尺に五尺位な切れで壁にかけるやうになつて居る。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
〈最も
喇嘛
(
ラマ
)
を重んず云々、遥かにこれを見ればすなわち冠を
免
(
ぬぎ
)
て
叩著
(
こうちょ
)
す、喇嘛手にてその頂を摩し、すなわち勝れてこれを
抃舞
(
べんぶ
)
す、女を生めば美麗なるを択びてこれを喇嘛に進むるに至る
十二支考:08 鶏に関する伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
だから此のカムパニールは、満州の
喇嘛
(
ラマ
)
塔のように迷路の標塔でもある。
バークレーより
(新字新仮名)
/
沖野岩三郎
(著)
風の音
喇嘛
(
ラマ
)
塔の背に起りしが春山なれや照りつつ止みぬ
夢殿
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
チベットの
喇嘛
(
ラマ
)
僧リンチェンラマより頂いた西蔵の貴重な経文等々、こう書きならべて見るとあなたがたにはことごとく見覚えのある懐しいものばかり
一商人として:――所信と体験――
(新字新仮名)
/
相馬愛蔵
、
相馬黒光
(著)
勿論それは毎日毎日観飽きている賑かさには相違ないが、しかし同時に
其
(
その
)
賑かさは新来の
旅行客
(
きゃく
)
を喜ばすに足る大変
珍奇
(
めずらし
)
い賑かさでもあった。
市
(
まち
)
の真中に山のように
喇嘛
(
ラマ
)
の宮殿が聳えている。
喇嘛の行衛
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
アストレイの『
西蔵
(
チベット
)
記』に、大
喇嘛
(
ラマ
)
の糞尿を信徒に世話しやりて多く利を得る喇嘛僧の事を載す、蒙古人その糞の粉を小袋に入れ頸に掛け、その
尿
(
いばり
)
を食物に
滴
(
おと
)
して用うれば万病を除くと信じ
十二支考:05 馬に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
この旅中に日本人の一
喇嘛
(
ラマ
)
僧に会い、支那では古来八月十五夜に「月餅」と称する菓子を拵え、これを月前に供えるとともに、親しい間に盛んに贈答が行われるという話を聞き
一商人として:――所信と体験――
(新字新仮名)
/
相馬愛蔵
、
相馬黒光
(著)
喇嘛
(
ラマ
)
教で祀る天地仏などは、その最も
甚
(
はなはだ
)
しいものであった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“喇嘛(ラマ(チベット))”の解説
ラマ(チベット語:བླ་མ་, ワイリー方式:, ラテン文字慣用表記:Lama, 漢語表記:喇嘛)とは、チベット仏教における僧侶の敬称の1つ。「上師」と訳されることがある。サンスクリット語のグル(師匠・導師など)に相当する。
(出典:Wikipedia)
喇
漢検1級
部首:⼝
12画
嘛
漢検1級
部首:⼝
14画
“喇嘛”で始まる語句
喇嘛教
喇嘛僧
喇嘛塔
喇嘛寺
喇嘛王宮